こんにちは!今年の富士ヒルは主催者選抜クラスに挑戦するコーヤマです!むりぽw
本番まで1ヶ月を切り、周囲の富士ヒル熱がどんどん上昇していると感じます!GWあたりから試走を行う方も増えてきたようですね!
ということで今回は富士ヒル(スバルライン)の試走を行うメリット、デメリット、注意点なんかについて考えてみたいと思います!
試走のメリット
①コースの把握
もしあなたが富士ヒル初挑戦の場合…最大のメリットはこれでしょう!
動画である程度コースを確認したり、なんとなく「1合目までの斜度は高い」「最終盤は平坦」等の情報を得ることはできますが、実際に走ってみると細かく緩急がついていたりして印象が異なります!
ここ少し頑張れば斜度が緩んでツキイチで少し休める!とかそういう判断がしやすくなるのも大きいですね。
また、本番での目標がある場合は(試走を行える場合)最低一度は全力で走りましょう。ゆっくり走った場合と全力で走る場合ではコースの印象がガラッと変わります。
②その日の条件での自分の現状がわかる
あくまで「その日の条件」ですが、自分がどれくらいのタイムで走れるのかという現状がわかります。気象条件や自分の調子、周りの選手、機材(装備)等で大幅に変わるので参考程度ですが。
目標に対して思ったより厳しい…!とか、逆にいけるやん!と自信をつけたりも。自分に足りない部分が見えてくるかもしれません。
パワーメーターを所持している方は、どの区間でどんなパワーを出していたか後ほど振り返ってみると分析が捗りますね。
③(脚の合う仲間と一緒の場合)スバルラインでローテの練習ができる
富士ヒル本番では「脚の合うトレインに入ってタイムを短縮したい」と考えている方は多いと思うのですが、
普段から「トレインに入って走る」「ローテを回す」練習をしていない場合、これが思った以上に難しかったりします。常に自分のペースで淡々といけるわけではありません。見ず知らずの方と走るならなおさら。
富士スバルラインという特殊な環境下でローテを回して走る、という練習ができるのであれば非常に良い経験になるはずです。普段ソロライドしかしていない方は、このコースでの試走でなくてもいいので人と走る練習をする機会をつくるといいことがあるかもしれませんね。
④富士という高地の影響を感じることができる
スバルラインはスタート地点で標高が1,000mを超える高地です。はっきり言ってめちゃくちゃキツイです。初めて走る場合、(ゆっくり走れば別ですが)苦しまない人はいないと思いますw
普段と比べるとパワーは確実に落ちます。SSTできない人がほとんどでしょう。シルバー狙いとして、そもそもズイフトのSST(Short)みたいなやつを75分間連続でやれって言われたら気が滅入りますよね。というかほとんどの人は多分できない。ブロンズなら90分。(FTP比では)さらに落ちます。
それに加えて酸素が薄いわけです。これを頭で理解しているのと実際に感じたことがあるかでは結構違うと思います。
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こんなところでしょうか。一言でいうと、「富士ヒルの特異性」をある程度獲得できるということかな?
私も去年は富士ヒル初挑戦で、GWに初めて試走を行いました(その日に2回走りました)。千葉から愛知への引っ越しのついでw
①、②、④のメリットは大きかったですね。本当に思った以上に苦しくタイムも出ず、「スバルラインは緩斜面」と聞いていましたが…想像していたよりずっとずっと厳しいものでした。料金所から66分50秒かかって「これはヤバい…」と本気で思いましたね。※本番の計測地点は料金所より数百m手前なのでもっとかかる
この試走がなければゴールドは獲れなかった可能性が高いです。1ヶ月間かなり気合を入れて準備しましたね…。オーバーワークギリギリだったと思いますがw今思えばもう少し早く始めてたらピークアウトしてただろうなぁ
富士ヒル初挑戦の方にとっては特に試走のメリットが大きいと思います!
デメリットや注意点、懸念事項
①体調を崩すリスクがある
一番はこれですかね。なぜ体調を崩しやすいかというと
・寒い。
よほど条件のいい日じゃない限り頂上付近はかなり寒いと思った方がいいです。しかも本番と違って荷物預けがないので、せいぜい背中にウィンドブレーカーを入れるとかその程度の装備になることが多いのではないでしょうか。
私も去年の試走の際は(晴れていたのに)下りで凍えて震えまくりました。銭湯に行ってもしばらくは震えが止まらず、もう少しで低体温症になっていたんじゃないか?と思ったほどです。
・(想像以上の)肉体的負荷
高地での長時間の全力TTは思った以上に負荷が高いと思われます。富士の試走からな~んか疲労が抜けないんだけど…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかも、それがTSS等の数値に表れてくれません。どころか、パワーが出ないため数値上では負荷や疲労が小さく出ます。普段から数値管理している人ほどリスクが上がる印象です。
スバルラインの試走は疲れます。体調管理にはより一層気をつけましょう。
②富士まで行かなくてはならないw
遠い。笑
山梨や静岡等、ある程度近くにお住まいの方ならデメリットにはなりませんが…全国的に見たら遠いという方がほとんどですよね。時間やお金がかかります。
個人的には、コースがわかっているのであれば無理して行くことはないんじゃないかな~と思ったりします。私は今年は試走はしません。試走に行く暇があったら近場でたくさんトレーニングするか休みます。笑片道300kmはつらいw
移動もそれなりに疲れるしね。笑
先ほど体調面が最大のデメリットと言いましたが、個人的には「遠い」というのが試走に行かない一番の理由ですw
③焦りを生む、自信を失う
これはメリットの②と表裏一体なのですが、思った以上に厳しくて…そこから焦ってトレーニングや減量をしすぎて失敗したり、自信やモチベーションを失ってしまう人もいるでしょう。
しかし逆にその結果で奮い立って成功を収めたり、やるべきことが見えたりもするので、そちらのメリットの方が大きいと私は思います。これは捉え方次第でしょうね。
思うような結果が得られなくても、焦らずにやれることをコツコツやっていきましょう。ただ、目標があるのであれば転んでも早めに立ち上がりましょう。笑
④高地順応は期待しない方がいい
これはデメリットというわけではありませんが、ちょっとやそっと試走したぐらいで高地に慣れる、強くなるとは思わない方がいいです。プロ選手のように合宿を組んだりできるなら別とは思いますが、一度や二度、仮に近場の方で毎週末走れたとしても大して変わらないでしょう。
それ以上に(試走を連発すると)疲労が溜まりやすいデメリットの方が大きいのではないか?と思います。専属のコーチがいればまだいいのですが、99.9%の方はセルフマネジメントですから。普段のトレーニングや栄養・体調管理も難しいのに、特殊な環境下ではさらに難しい。
ただし、高地に強くなるのは難しいですが、高地での自分のパフォーマンスを把握できる、というメリットはあります。思った以上に変わりますのでシミュレーションできるのは大きいですね。
余談ですが、低酸素ジムを活用してパフォーマンスアップにつなげるというアプローチもあります。これはその設備に専属のトレーナーさんがいるはずなので多少リスクを抑えることができると思いますが…ある種ハイリスクハイリターンの人体実験だと割り切って、理解して行う必要があるかな?と感じます。
最後に
メリットがデメリットを上回ると感じた方には試走は必要…というか効果アリ!そうでない人は無理してまで行く必要はないかな?と思いますがいかがでしょう?
もちろんまだ他にもメリットデメリットがあると思います!
…本番まで1ヶ月を切りましたが、まだやれることはあるはず!と思いたいw
Rice On !!
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