こんにちは!コーヤマです!
昨日富士ヒルに参加された方はきっと今も頭の中が富士ヒルやらPWR(パワーウェイトレシオ)でいっぱいだと思います。笑
プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、完走…各々目標があったと思いますが、思ったより厳しかったと感じた方も多いのではないでしょうか。
※ここからはパワーの話をします。機材差や当日の走り方、気象条件等はもちろんありますが、基本的なパワーの考え方として。
パワーの認識について
突然ですが、5倍マン(あの人は5W/kg出せる)と聞くとどのようなイメージをもたれますか?
富士ヒルでゴールドを獲ろうと思ったら5倍マンになる必要がある、と認識している方も多い方と思います。
しかし、この5倍マンという認識には結構幅があると感じます。20分5倍ですか?FTP5倍ですか?はたまた…。
FTP5倍って…5倍マン?
ゴールドを獲るなら、基本的に20分5倍では厳しいというかほぼ無理です。よほど機材が良くても。すごく標高が高い峠だったり、長野の高地に住んでいるとかなら話は別なので、海抜0mに近い低地で高温多湿ではない場合の話とします。家でローラーしていると思ってもらえればわかりやすいですね。
20分5倍とFTP5倍には大きな差があります。
さらに、このFTP5倍にもかなり差があると思います。
端的にいってしまうとTTEは何分ですかということです。※何分のパワーから算出しているかということ。
実際に目指すべきは
ゴールド目標なら60分5倍でしょう。ある意味本来の(?)FTPですね。これぐらい必要だから、ゴールドって厳しいんです。リザルトを見て、「あの人でもゴールド届かないのかよ…」って思うことってよくありますよね。ゴールドって難しいんですよ。プラチナ?もう知らんw
難易度的には、60分5倍>>>>20分5.2倍ぐらい大きな差があります。
個人的には、CP60(60分パワー)は20分全力走の92%ぐらいになるという印象を持っています。20分なら5.4倍出せということです。※重ねて言いますが快適な条件なら。
実際に練習で60分TTをする必要はあまりないと思うのですが、体調を整え、本番1発であれば60分5倍を出すことができるという能力を有する必要があると考えます。
実際今年(2025年)の私は直前の20分走で314W(5.17W/kg)でFTP設定290W(92%:4.78W/kg)、本番も高地補正込みで近似の値(287W)を出して67分16秒でした。※実測はAP257W(NP261W)。
この体重なら、Zwiftでは20分325~330W必要になるのかなと考えています。
ゴールドを獲った、目指した、そんな方々はどのような印象をもたれたでしょうか。ぜひ聞いてみたいですね。
同様に、シルバー(74分あたり)だとどうでしょうか。シルバーだと4倍マン!FTP4倍!そんな印象を持っている方も多いと思います。
実際のところどうですか?低地でFTP4倍あるはずだ!と思っている方が、結構シルバーに届かなかったりしていませんか?
ゴールド帯の選手たちと比べると競技時間が長いうえにスタミナ自体も少なかったりするので、自身が認識しているFTPと実際のパフォーマンスに乖離が出ていませんか?なんかパワーが出ない…ではなく、CP60がCP20の90%程度だったりすることは大いに考えられると思います。で本番は高地で75分。想像よりキッツいのです。
※追記:私のもとに集まった情報だとシルバーは60分4.2倍ぐらいがボーダーラインという感じの印象です。20分なら4.5倍は必要か。シルバーって結構ハードル高い。
最後に
最初にお話しした通り、パワーだけがすべてではありません。実際のレースには変動要素が多すぎます。しかも、パワーメーターの個体差&誤差もあります。
しかし、普段の練習では基本的にパワトレに勤しむことになるので、FTPひいてはPWRを向上させていく以外の道はありません。
認識を改めたからと言って突然パワーが伸びるというわけではありませんが、楽観を防いだり、20分だけではなくTTEを伸ばそうとか意識の面で変わることによってパフォーマンスにつながるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
そのあたりが、富士ヒルゴールド、シルバーの想像以上の難しさの原因なのではないか?と思った次第です。プラチナはちょっと世界が違うので不明。ブロンズは…申し訳ありません、私自身の解像度が低いのであまり知ったかぶりをしないようにということで…。時間がかかればかかるほど0.1W/kgの重みが大きくなりますしその分ブレると思います。
さ、来年につなげていこうね!
Rice On !!
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