「走れ!マンガ家 ひぃこらサブスリー」を読んでランニングフォームについて考えた

ラン

こんにちは!ランでケガをして暇なので読書タイムを復活させたコーヤマです!w

ということで今回はこちらの書籍を読んでみました。著者は「みやすのんき」さん。マンガ家で、代表作は「やるっきゃ騎士」「冒険してもいい頃」「桃香クリニックへようこそ」等。ごめんなさいどれも初めて聞きました(小声) 出版は2015年12月。8年ほど前ですね。

実はランを始める前から「なんとなくおもしろそうだな~w」というフワッとした理由でこの本を所持していたのですが、今回しっかり読んでみました。ブックオフで安かったしw

エリートランナーではなく、168cm85kg、メタボの50おっさん(失礼)がどのようにしてサブスリーを達成するに至ったのか、ということが純粋に興味あったんですよね。

内容は大きく3章に分かれていて、

①ひぃこらしないでラクに速くなる近道はあるのか?

②サブスリーまでの1年半の苦しく楽しかった道のり

③サブスリーに近づくための現実的な練習メソッド

となっております。その中でも①は主にフォームのことについて深く考察がされていて、今の私にとって非常に参考になると思ったのでその中でもいくつか抜粋して書いていきたいと思います。ここの考察の深さが思った以上でした。

著者、みやすのんきさんはマンガ家だけあってめちゃくちゃ絵がうまいです。そのおかげで内容が頭にスッと入ってきますし実際の動作がイメージしやすく、かなりの良書だと思います。

こんな感じで要所要所で挿絵がある。わかりやすい。

タイトルには「サブスリー」という単語がありますが、サブ4、サブ5、私のような超絶初心者まで誰であってもヒントになるようなことがあるのではないかなと感じました。

①腰高意識?いいえ「腰低意識」です

これが私の中で一番目から鱗というか、確かにそうかもしれない…!と考えさせられたことです。

ランニングフォームについては腰を高く、というのが通説ですよね。しかし著者は「腰低意識」を提言しています。

もちろんいわゆる「へっぴり腰」、後傾してしまってはいけません。

あまり詳しく書くとアレなので一言でいうと…

こういうことです。「×」の方がいいフォームなんじゃない?ってこと。

これを読んで私なりに考えた、思ったこととしては、

「腰高意識で走るというよりは、正しいフォームで走れば端から見れば腰が高くなっているように見える」ということかなということです。

そして腰を高くして走ろうと意識しすぎると、

着地の際に膝が伸びてしまいがちになる

・着地と力を加えるタイミングがズレてしまい、股関節を正しく使えない

ことで、ケガのリスクが大幅に上がってしまうのではないか。私も腰は高く、重心を意識して~というフォームを勉強してきたのですが、その結果着地で膝が伸びがちになり、クッションを使えないことで身体への負荷が大きくなっていたのではないか?それがケガにつながったのでは?と考えました。

実際私のランニングダイナミクスを見てみると、接地時間が短い割に上下動が大きいのです。これはおそらく膝のクッションを使えていない。重心を高く、ピッチを早く接地時間を短くしようと意識しすぎることで、沈み込み(膝の伸縮性と押し返しの意識)が足りていなかった、のでは?と。

これはケガをしないフォームを習得するにあたって改善するべき点が大いにありそうです。

さらに、足首も固定しないこと。アーチ(ウインドラス機構、トラス機構)をうまく使うこと。

衝撃を和らげつつ、反力をもらってパワーを伝える。

「ひぃこらしないで楽に速く」走れるフォーム。

非常に奥が深いです。

②フォアフットは本当に正しいのか?

フォアフット(つま先…というより母指球のあたりでの着地)がいい、というのもよく聞くのではないでしょうか。

しかし、これも著者は「フォアフットにしたら速くなる」ではなく速いランナーだからフォアフットになる」と考えているようです。これは非常にしっくりきました。

割とスピード感次第なところがあると思います。ゆっくりなのにフォアフットを意識して走ると、やっぱり膝が伸びたり脹脛に変な力がかかったりしてケガのもとになると思います。しかも進まない(ブレーキがかかる)。

世界最速のケニア、エチオピア勢もしっかり踵は着地しているようです。

ただし、俗にいう「ヒールストライク」がいいというわけでもありません。ガッツリ踵から着地しようとすると前着地になりすぎてこれもケガのもと。

前に持ってきた脚を重心の下でミッドフットのような感じで着地して、膝の伸縮性とウインドラス機構をしっかり活かして走る。

これがベストなのではないか。ひぃこらしないで楽に速く走り、ケガを防ぐことができる身体の使い方なのではないか。

私もケガから復帰したら超低速のジョグから丁寧に動きを試していきたいところです。

2章、3章もおもしろい

メタボ50代オッサン(失礼)がどのようにしてランニングにハマり、フルマラソンサブスリーを志し、達成したのか。

やっぱりこういう一人の人間のドキュメンタリーみたいなのって私好きなんですよねw

サブスリーってすごいですよ。全ランナー(男性)の上位3%ほどと言われています。それでもやり方と努力次第では誰もが達成できる可能性がある…。自転車もそうですが、こういう有酸素系のスポーツってホント何歳になっても挑戦、成長できるのが素晴らしいですよね!

ちなみに最初は7時間以上かかったそうです。身体ができていない状態で7時間かけて完走するって逆にすごい。ダメージヤバそう。ほぼ間違いなく怪我しますね

練習方法についてはもちろんダニエルズのアレとかスピード系のインターバルとかにも触れていますが、まあその辺はおいおい…かな?w

私の場合は今までやってきた自転車競技で心肺だけは初心者ではないので、参考にはすれど状況は異なるところではありますね。ということでフォーム関連のところをより重視して読んでいった次第であります。

結構筋トレとかにも触れているので、それは大いに参考になるかも。ランの筋肉、筋力は皆無なので。

(ヒンズー)スクワット、取り入れてみようかな。筋力、膝のクッション、股関節の柔軟性と強さ、地面を押す力。ランに向いていると思う。肥大しすぎない程度に補強感覚で軽めにやるのがいいかな?なんだかんだでスクワットは偉大。笑言うて筋肥大を気にするぐらい筋トレするって大変なことだからそこまで気にしなくていいんだけど。マッチョってすごいんやで

こちらの書籍に正しい(ランに応用できる)スクワットのやり方も載っていますよ^^

最後に

もちろんここで書いたこと以外にも参考になる、新たな発見となることがありましたが、書籍の内容を全部バラしてもアレなので今回はこのあたりで。笑

冒頭でも述べましたが、もちろんエリートランナーやプロの方の書籍、理論も大いに役に立つと思いますが、身体能力が高いとも言えない完全なド素人がサブスリーを達成するまでに至った経緯や理論というのは特に面白いと思います。

やっぱり「考えて」競技に向き合う人は強いのでしょうね。

もちろん身体づくりも大切(著者:みやすのんきさんも30kg近く体重を落としたようです)ですが、「ひぃこらしないで楽に速く」というフォームを模索して実践したからこそサブスリーを達成できたのでしょう。

私も楽に速く怪我せず楽しく!たくさん走って踏んで泳いで!たくさん食べていきたいです!www

Rice On !!

コメント

タイトルとURLをコピーしました