こんにちは!以前はERG以前にワークアウトが嫌いでやっていませんでしたが、今は割とワークアウトも好きになってきたコーヤマです!
スマートトレーナーを使用している場合「ERGモード」を選択できますが、アレってどうなんだろう?ということについて考えてみます。
ERGモードとは
競技者の身体能力を計測するための器具である「Ergmerter」の頭文字をとったものだそうです。
とはいってもここでは能力を計測するという機能ではなく、「強制的に指定パワーを出し続けさせる」機能になります。
ペダルを漕ぐケイデンスに合わせてスマートトレーナーの負荷が自動で変化し、漕いでいるだけでワークアウトでの指定パワーを守ることができるということです。なかなか画期的ですよね。
Zwiftの場合ワークアウト選択画面の下の方に「ERGモードを使う」という記載があり、ここにチェックを入れると使用することができます。
ERGモードのメリット
①確実に狙った負荷(パワー)をかけられる
一番のメリットはこれでしょう。というかこのための機能ですからねw
ケイデンスやギアにかかわらず、スマトレ側で負荷を調整してくれるので漕いでいるだけでピタッと狙ったパワーをかけることができます。
パワトレはその負荷(パワー帯)による身体の生理的反応を狙うものなので、指定パワーを順守することでそのワークアウトの効果を最大限受けることができるでしょう。
②ケイデンス指定の練習を行いやすい
どんなケイデンスであれスマトレの方で負荷を調整してくれるおかげで、パワーを気にせずケイデンスに集中することができます。ハイケイデンスでローパワーなんて練習もできますね。
③ギアチェンジが不要
同じギアでもケイデンスが変化したらそれに合わせて負荷が調整されるので、ギアチェンジをする必要がありません。踏むことだけに集中することができます。ギアチェンジをした瞬間ってパワーがブレますよね。その心配もありません。
ショートインターバル等の変速忙しい系ワークアウトをやるときなんかもいいかもしれませんね。
④ランプアップ、ランプダウンに対応しやすい
ランプアップ、ダウンが含まれているワークアウトの場合、自動で負荷を調整してくれるERGモードの恩恵は大きいかと思います。ERGなしでやっていると負荷の指定が変わったことに気づいていないなんてこともw
こんなところでしょうか?
ERGモードのデメリット
①一度タレる(ケイデンスが下がる)とカバーできない
おそらくこれが最大のデメリットでしょう。
踏めなくなってきてケイデンスが落ちる→負荷が重くなる→さらに踏めなくなる→負荷が重くなる→もうどうしようもない
という負のスパイラルに陥って詰みますw
少し調子が悪いから指定パワーより少し低いけど頑張るとか、タレながらも粘るとか、少しへたってしまったけど気合入れて踏み直すとかそういうことができません。一度タレたら詰みです(一応止まってしまえばERGは切れますので、そこから再開は可能です)
②指定パワーより上のパワーで踏めない
先ほどと逆のパターンです。調子がいいから指定より上のパワーで踏もうかな?とか最後は少し上げて終わろうかな?というときも指定パワーでしか踏めません。
指定より強く踏むって…それって狙った負荷から外れているのでどうなの?という思いもないことはないのですが、FTP強度を上回るようなインターバルなんかでは…メニューによってはある程度限界まで踏み倒してもいいと思うんですよね。狙った負荷というよりは本気で踏むことを前提にしたワークアウトってありますので。
③自分でパワーを調整するスキルが磨かれない
放っておいても指定パワー通りになるので、自力でパワーを調整するようなペダリングスキルが身につかないような気がします。ただどんなケイデンスでも同じパワーを出すという練習にはなるので、一長一短かもしれません。
④ギアチェンジのスキルが磨かれない
ギアチェンジが不要というのはメリットでもありデメリットでもあると思います。実走やズイフトレースではギアチェンジは必須なので、ERGモードでのワークアウトばかりやっているとギアチェンジのスキルで遅れを取るかも。
あとずっと同じギアばかり使っているとスプロケの摩耗具合に偏りが出るかも(日によってギアを変えればいいのですがw)
⑤時間が非常に短い(数秒レベル)のスプリントには対応できない
負荷がかかるのにラグがあるので、ごく短時間のブロックには対応できません。
こんなところでしょうか。
最後に
ERGモードの使用については結構人によって好みがわかれるところだと思います。どちらが正解ということもないのかなと。
ちなみに私は使用しません。やっぱりタレながら粘れないのと、指定パワーより踏めないというのが大きな理由ですね。特にカスタムワークアウトなんかではパワーを指定するというよりは目安みたいな感じで、タイムさえ区切れればええか~というものをつくったりするんですよね。
あと余裕があるときはイキって踏んだりするのでw
例えば低~中強度ではERGを使用し、FTP以上の高強度では使用しない、等の使い分けをするというのも一つの手だと思います。
どちらにしても自分が納得できるやり方でトレーニングをするのがベストかと!
Rice On !!
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