指標(数値)はあくまで「指標」

考察

こんにちは!ついついいろいろな数値を気にしてしまいがちサイクリストのコーヤマです!

トレーニング志向である方はやはり同じように数値が気になるという人も多いのではないでしょうか?FTPやらTSSやらCTLやら諸々…。しかし少し思うところがあったので簡単に記事にしてみようと思います。

指標とは

goo辞書によると、

物事を判断したり評価したりするための目じるしとなるもの。

とのことです。

先日のツイート

つい最近、私はTwitterでこのようなツイートをしました。

簡単に言うと、TSSはその計算式の関係上、同じように負荷をかけても「ログが分かれている」だけで数値が変動してしまう。ということです。

正確に言うとTSSではなくNPの計算式の関係です。ざっくりいうとNPは高強度の影響を受けやすく、低強度の影響を受けにくいのです。

実はこの内容、「うなむにさん」さんという方が非常に詳しくまとめてくださっています。↓

時系列データ解析としてのTSS|うなむにさん
サイクリングスポーツのトレーニングにおいて、トレーニングセッションごとの負荷を数値化したものとしてTSS (Training Stress Score)が提唱されている。さらに、このTSSをもとにCTL (Chronic Training Load) / ATL (Acute Training Load) / TSB ...
時系列データ解析としてのTSS その2|うなむにさん
前回、サイクリングスポーツのトレーニングに現れるTSS (Training Stress Score)と言う数値について、その計算法をレビューした。TSSの定義式に沿って行くうちに、このTSSという数値には多少クセがある事が判明した。今回はすこしその点について掘り下げてみたい。 前回の記事 TSSは...

これ、めちゃくちゃ面白いです。非常に参考になりました。

確かに、みなさんヒルクライムの後のダウンヒルなんかで

「あれ?全く漕いでないはずなのにTSS増えていくな?」と思ったことはありませんか?

TSS(やそれに伴うCTLやTSB)なんかはある程度パワトレ知識のあるサイクリストの皆さんは練習量の目安や疲労管理等で使用している方も多いでしょう。

しかし、結構ブレやすい数値であり指標なのです。FTP設定一つで変わり、ログを切るタイミングでも変わってしまう。そう考えると「同じTSSでも実走よりローラーの方が疲れる」というのは理にかなっているとも言えます。実走だと脚を止める場面も多いですが、NPに反映されにくくTSSは高めに出る。しかもログは一つにまとめることがほとんど。という理屈です。

もちろんローラーでも同じログで走り続けるのと、ウォーミングアップ、メインセット、クールダウンと分けて走るのでは結構数値が変わってきますね。もっというとメインセットの踏んでいるときとレストを分けると…という話にもなります。

私が以前考察した「相対的エフォート」に関しても似たようなことが言えます。

Stravaの「相対的エフォート」「フィットネス」について考えてみる。TSSやCTLとの違いは?
こんにちは!子供のころから数字が好きだったらしいコーヤマです!パワトレをしているサイクリストにはTSSやCTL...
続・相対的エフォートについて考える。~パワーって関係あるの?~
こんにちは!ついついいろいろな数値を気にしてしまいがち系サイクリストのコーヤマです!以前相対的エフォートについ...

これは心拍依存なので、垂れてきてパワーが出なくなると少なめになるTSSとは違い、ある程度主観的強度を捉えることができるというメリットがありますが、そもそもその日の体調、安静時心拍なんかに左右されるところがあります。脚が重くて心拍が上がらないという日もありますよね。

というように、各種指標はあくまで「何かを基準にした際に計算される一般化された数値」であり、あちらを立てた代わりにこちらは立たないということが起こりうるものと考えた方がよいと思います。

指標はあくまで目印、目安

最終的に何が言いたいかというと、最も大切なのは

身体の声を聴き、その感覚を捉えて判断すること

なんじゃないかな~と。

確かに各種数値、指標は非常に参考になります。うまく使うことで体調管理やレベルアップに用いることができるでしょう。

しかしあくまでそれは目印・目安。少し話が戻りますが、TSSなんかは自転車以外の運動が加味されておらず、仕事やプライベートでのダメージは一切考慮されていません。ですのでもっと疲労がたまっている可能性もあります。逆に数値ほど疲労がない、負荷が足りない可能性も(FTP設定が低いとか回復力に優れるとか)。鵜吞みにしすぎるのはリスクでもあります。

指標はこれらのことを理解したうえで使うのが大切なんじゃないかなと思う次第であります。

数値に溺れず、身体の声を聴いて楽しく健康なサイクルライフを!

Rice On !!

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