ヒルクライムレースにCTLはどれくらい必要なのか考えてみた。CTLは強さ…ではないが…。

考察

こんにちは!コーヤマです!

パワトレに励んでいるサイクリストであれば気になるCTL。割と議論の的になりますね。CTL高いと強いの?強くなるにはCTL上げればいいの?と。

私も以前の記事で取り上げたことがありますが、今回は少し違った視点から思ったことを書いてみます。

私は昔(2年前)はバイクのみでCTL150~160を1年間キープしていました。昨年の秋からトライアスロンへの挑戦を始め、3種目あるうえにランで大ダメージを受けたりケガを繰り返したりでCTLが相当下がりました。それで今感じていることがあります。

CTLって?

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こちらの記事でも少し触れましたが、直近42日間の練習量と言ってしまってほぼ差し支えありません。FTP、TSS、CTLというのは詳しい記事がいくらでもあるのでここでくどくど解説しても仕方ないでしょう。笑

TSSの算出はパワーが基準なので、パワーメーター(orスマートトレーナー)必須です。

よく言われるのは、CTLが高い(=たくさん練習している)人は回復力が高いということですね。正確には、その練習量に耐えられる身体を持っている(またはなりつつある)ということと考えています。

CTLが高いと強いか?ヒルクライムレースだとどうなる?

※ここでいう「強い」は、シンプルに「FTPが高い」「PWR(パワーウェイトレシオ)が高い」ということにします。

結論から言うと、CTLが高いと強いというわけではありません。が、高める過程である程度は強くなります。

ただし、CTLが高いことが有利に働く場合がある、と考えています。

例を挙げます。AさんとBさんという2人のサイクリストがいます。体重、機材は同等とします。

Aさん:20分の出力が4W/kg、CTL100

Bさん:20分の出力が4W/kg、CTL50

とします。

この2名がヒルクライムレースで勝負します。

①20分程度のヒルクライム:ほぼ同タイム。

それはそうですよね。どちらも20分4倍なんですから。

②30分程度のヒルクライム:ほぼ同タイム。

これもまあイメージ通り。

③みんな大好き富士ヒル

これはAさんが勝つ確率がかなり高いと思います。

はい、前置きが長くなりましたが、CTLは普段の練習の回復力の他に…その日の最大HPという意味合いもかなり大きいと感じています。

富士ヒルや乗鞍等、ビッグレースはレース時間が長いです。プラチナでも60分ですから。上位1割であるシルバーでも75分。

要は、富士ヒル一発で少なくともTSS100ぐらいにはなります。高所なのでパワー出ませんが、体感的にはということです。

最大HPが低いと…ひどくタレます。まずまともに1時間踏み続けることができません

ここ最近(?)、私はCTLが大幅に下がりました。それで感じることが、回復力以前に…その日の練習がうまくできないんですよ。最初調子良さそうでも。低強度でも思った以上に早く脚がキツくなってきて、攣りそうになるんですよ。明らかにHPが低い。もちろんFTPも下がっていますが、これが一番堪えました。すぐ身体が動かなくなる。。

CTLが150とかあった頃は、疲労が酷くなければいつでも(メンタルはともかくw)1時間走はできるし、ズイフトレースを何本もやったろ!って感じでした。FTPが高いとかそういうのとは別に。今はできる気がしません。

たまにCTLが低く(60ぐらい?)てもプラチナとか入賞とかめちゃくちゃ速く抜群の実力を持った方もいます。が、レースの終盤で割と脚攣りしたりします。これは、おそらく筋力が足りないというよりは、最大HPの低さが原因だと思います。筋持久力とも言いますが。

ということで私なりの結論ですが、

20~30分のヒルクライムレースであれば(FTP(PWR)さえ高ければ)CTLはほぼ関係ないが、富士ヒルレベルの長さだと100ぐらいあれば安定してくるだろう。それ以上はどちらにしろHPがもつので関係なくなってくる。100だろうが150だろうが。

と、思います。どこかのデータでゴールドを獲る人のCTLは80~100ぐらいが多いとかいうのを目にしたことがありますが、まあそういうことなんでしょうね。もちろん、CTLがこれだけあればゴールド獲れるというわけではありませんし、当日突っ込みすぎたとか気象条件がどうとか言うのは考慮していません。

練習量が多い(=CTLが高い)からと言って強いとは限らないが、低いと脚がもたない、致命的な失速の可能性が上がるよ!ということです。

毎年レースの後半で想定以上にタレる、身体が痛くなる、脚が攣る等の症状がある人は、低強度でいいのでボリュームを稼いで最大HPを上げておくといいことがあるかもしれません。やっぱりベーストレーニングって必要だわ~。

感覚的に、CTLの数値よりもう少し多く耐えられるという印象です。CTL150のときはTSS200ぐらいまではある程度まともにズイフトレースできていた記憶。

あとがき

そう考えると、おきなわのようなロードレースで戦うには最大HPをできるだけ高めておくことが非常に重要ですよね。4時間や5時間、TSS300とかを完全に賄うのは不可能に近いですが、限界が来るタイミングを少しでも遅らせることが重要です。

マラソンやトライアスロンも同様です。

よくサブスリーするのに月間走行距離どれくらい必要?なんて議論がされますね。これも300kmだろうが500kmだろうがスピード自体が足りなければ不可能ですが、普段から距離を踏んでいる人ほど最大HPが高いので終盤もタレにくい、脚がもつということでしょう。

月間100kmで10km38分の人と、月間300kmで10km38分の人なら、後者の方がフルマラソンでは速くなる可能性が高いよね、って話です。※ちゃんと疲労抜けていれば。

トライアスロン、特にアイアンマンのような超ロングでは、スピードがなくても最大HPの高さがあれば普段の練習ではまるで敵わない人に勝てたりするかもしれません。

まあ競技時間が長くなればなるほど、CTLを高めておくとその価値が高くなってくるんでしょうね。

あと、CTLが高い(=練習量が多い)と、めっちゃメシ食えます!←重要

Rice On !!

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