為末大さんの「走りながら考える」を読んでみた感想等

考察

こんにちは!日曜をガッツリリカバリーに充ててゆっくり読書のコーヤマです!

今回はこちら、「走りながら考える」を読んでみました!

帯に「Twitterフォロワー12万人!」とか書いていますが、これ出版時の2012年の話で、今は50万人弱になっていましたw

知的で求道者なアスリートというイメージのある為末さんがどんなことを考えていた、考えているのか。非常に興味深いですね!

全体的な感想

いや~やっぱり「考えて」いますね!w(小並感)

めっちゃおもしろいわこの本。これがブッ〇オフで200円なんだから読書はいいわ~w

こちらの書籍に記されているのは練習メニューの考察とかそういうことではなく、ほとんどがメンタル的なものに関する「考え」ですね。

為末さんといえば世界陸上で銅メダルを獲った、「成功者」としてのイメージが強かったのですが、それでも一番にはなっていない。さらに(本人的には)不調の期間が長かったりとうまくいかないことの方が圧倒的に多かった…とのことです。

そんな中で思った以上に勝利に固執していないというか、勝つこと以上にそれを目指すプロセス、それを目指すこと自体に意味があって尊い。本気でやって、負けたりうまくいかない自分も悪くなく、それも成長だったり充実だったり。という考え方。

プロアスリートも、私たちアマチュアアスリート(?)もほとんどの人は負けまくりますし、目標に対してうまくいかないことの方が多いですよね。ある種どこかでトップにはなれないとわかっていながら競技、トレーニングを続けている。何のために?

どんなジャンルの競技者であっても参考になる、また腑に落ちやすい。為末さんの考え方が100%全員にスッと入ってくるというわけではないかもしれませんが、私にとっては超良書でした!

書籍の内容に触れすぎるとアレなので、特におもしろいと思ったところを少しだけ記してみようかなw

勝つために努力するのか?「努力するため」に勝ちを目指すのか?

これ私的にはおもしろいなと思いましたね。

基本的にはレースで勝ちたい、目標タイムを達成したい、あの人に勝ちたい、一緒に走りたい、等の目標があって、それに向けてトレーニングに励んでいる方が多いのではないでしょうか?

でも、実はそれ以上に「努力したい」のかも。何かに一生懸命になりたいだけなのかも。目標に向けて努力をして充実した人生を送るということこそが目的なのかも。

これありますね。間違いなくある。

もっというと、「努力」ですらない。頑張っているというか、トレーニングそのものが好きw

もっともっというと、その好きなトレーニングに付随するデータや身体の反応、食事、みなさんとのつながり、それらも好き

でもやっぱり苦しいこともあるし、好きとは言っても努力なのかな?そんな努力を好きと言ってしまう自分が好きなのかもしれないwむしろ自分を好きになるため、自分に酔うためにやっているのかもしれないw←

正直自分が富士や乗鞍で「勝つ」ところはイメージできない。勝てるとは思えないけど勝ちたいし強くなりたいという気持ちはある。でもそれ以上に本気で勝つ、成長するための努力をしたいのかな。というか、それによって人生を楽しくしたいんだろうな。

為末さんでさえ「世界で1番になる」という自分はイメージできなかったそうです。でも3番ならイメージできたんだとか。でも「1番を目指す」という気持ちはもちろんある。

う~ん、人間の深層心理っておもしろいなぁ。

最後に

この書籍、「どうやったら勝てるか」という考えよりも

・弱い自分を受け入れ、どう活かすか。

・弱い自分も恥ずかしくない、悪くない。ありのままで。

・やればできるは幻で、だいたい負ける。でも負けは失敗ではないし幸福感とは別。

・欠点や負けと付き合う。意味がある。

というような感じで、「勝ち」よりも「負け」にフォーカスしている印象でした。

成功者のイメージが強い為末さんも、負けたり弱かったりする自分を見つめ、その中で充実して楽しい競技者人生を送る。ということを考えていたのですね。

うまくいかない負けまくり競技者である私にとって、非常に有益で今後のためになりそうな一冊でした!

もちろん万人向けにおススメできますが、特に結構ハードにトレーニングされている方、目標があったりする方には超おススメです!(^^)/

やっぱり読書はいいぞ!

Rice On !!

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