富士ヒルでゴールドを目指すということ。ゴールドの獲り方(トレーニング以外)

富士ヒルクライム

こんにちは!コーヤマです!富士ヒルシリーズ、まだ続くのじゃw

一応2022年ゴールドリング取得者である私が、「ゴールドを目指すということ」「ゴールドの獲り方」について考えてみたいと思います。

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※トレーニングについては別に記事をつくりましたのでよければそちらもぜひ!(宣伝)↓

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富士ヒルでゴールドを目指すということ

みんな大好きMt.富士ヒルクライム。通称富士ヒル。この記事をご覧になる方のほとんどはご存じかと思いますが、富士ヒルにはゴールタイムに応じた「フィニッシャーリング」を獲得できるシステムがあります。

そのタイムと2022年の取得者の割合は…

プラチナ:60分以内(上位0.15%)

ゴールド:65分以内(上位1.5%)

シルバー:75分以内(上位11%)

ブロンズ:90分以内(上位39%)

ブルー:90分以上完走

となっています。これは主催者選抜クラスの選手を含んでいます。一般ではプラチナはゼロゴールドは0.7%です。2022年は4合目以降のクソ向かい風があったので条件は厳しかったというのはありますが、2021年もゴールドは選抜含めて1.8%。非常に狭き門であることがわかります。

そうなんです。ゴールドって…思った以上に厳しいのです。ホビーレーサーのレベルは年々上がっており、富士ヒルが近くなってくると「あれ、今年はゴールドめっちゃ出るんじゃね?」みたいな雰囲気が漂います。しかし蓋を開けると1%。「あの人でも獲れなかったのか…」という事態が頻発します。

私は、才能+その他の要素」の総量がゴールドのレベルに達した時に獲れる、と思っています。「その他の要素」というのは「才能」以外のすべて。トレーニング、栄養、睡眠、仕事、プライベート、機材、環境、当日の走り方…等々。

そして、ゴールドというのは…「才能」がゼロに近くても獲れるギリギリの範囲だと思います。「その他の要素」を高めることで誰しもに可能性がある、と思います!これがツールドフランス出場とかだと才能とその他の要素がすべてトップレベルじゃないと無理ですが…ゴールドならいけると!

※ある程度の年齢までの男性の話です。60代以上の方や女性はさすがに誰でもとは言えない…女性の場合はシルバーに置き換えていただけるとイメージしやすいかと思います。てか男性と女性のリングの色の基準タイム同じなのおかしくね?

私もホント凡人です。高校まで野球部で運動していたので、圧倒的に平均以下とはいいませんが凡。自転車を始めたころ(2016年、25歳)は体力もリセットされており推定PWRは2.5W/kg。坂を見るたびにため息をついていたクソ凡人ですwそんな私でもゴールドは獲れました。みんなに可能性がある、それがゴールド。

誰しも目指せる!黄金聖闘士!

誰しもに可能性がある。が、覚悟が必要

この「その他の要素」をどこまで高められるか。言い換えると…「自転車にどこまで捧げることができるか」ということ。

凡人がゴールドを目指すためには、ある種の覚悟が必要だと思います。少なくとも、自転車が生活の中心にならないと厳しい。しかも、本気で。なんとなくのトレーニングではなかなか届かない領域だと思います。

・トレーニング時間

・回復(食事、睡眠)

この二つを充実させるためにどこまで捧げられるか。

家庭、仕事、(自転車以外の)プライベートや趣味など…これらを二の次にしろとは言いません(特に家庭)。ですが、ナチュラルに自転車のための行動を取るようにならないと、凡人ではゴールドにはなかなか届かない。

基本的には「時間の捻出」なんです。トレーニング時間と睡眠時間はマスト。その時間を取るために無駄を省いたり、優先順位が低いものはやらなかったり、環境を改善したり。私はそのために転職しましたw労働時間も上司の圧も会社の風土もヤバくて限界でしたが根っこの部分は自転車のためだと思う

睡眠時間を削るのはやめようね!

ダラダラしている暇があったら練習できるし寝れる。仕事だってテキパキやれば早く帰れるかも。家事もできるだけ簡易化、効率化してソッコーで終わらせる。やろうと思えば時間は結構つくれるものです。

食事(栄養)も大切です。食材や栄養に関する知識は武器になります。ときには好き放題食べることもありますが、いつでもしっかり栄養を摂りつつ(ある程度正しく)節制できるというだけでだいぶ違います。食べて回復することもトレーニング。大食い野郎が何言ってんだと思う方もいるかもしれませんがw

よほど才能のある人以外…私のような普通の人は「その他の要素」を高めるために「自転車に生活を捧げる」。もっというと「自転車に捧げる生活を楽しむ」ことが必要なのです。無理したら続きませんしつらいです。そんな思いをしてまでやるものではありません。趣味なので。好きこそものの上手なれ、なのでしょうね。

当日の走り方

ここまで具体性に乏しい気がするのでw当日の走り方についても考えてみます。

走り方といっても、もしTTなら「急斜面から緩斜面に切り替わる時に踏んで加速して~」とか「序盤は抑えめで~」とかいろいろあるのですが、そういったこと以上に私が言いたいこと。それは…

最も重要なのは「スタートのタイミング」である。

そしてそのタイミングは一般なら「第3ウェーブ(一般最前方)の前の方」一択。そしてひたすらその集団で走る!これに尽きます。

2022年の一般のゴールド取得者は51名ですが…おそらくそのうち7~8割ぐらいは第3ウェーブ最前集団(と4合目以降で千切れた選手たち)です。最後まで結構な人数いましたからね。あの集団にいた選手は全員ゴールドです。

身内でトレイン組んでゴールドを目指す!という選手も結構いますが、個人的にはかなりハイリスクだと思います。まず人数が少ない。多くて10人、下手したら5人とかの場合がほとんどでしょう。

さらに足が揃わない。実力差があったり、調子の差があります。いいペースで牽ける人は限られますし、その牽く人も負担が大きいです。この「身内トレインでゴールドを目指す」中でメインで牽き、65、66分台だった。そんな選手が「第3ウェーブ先頭集団」で走ればゴールドの可能性はかなり高いでしょう。

極論言ってしまえば徹底してツキイチでもいいんです!第3ウェーブの前方にゴールドレベルの選手がいないということはあり得ないといっていいでしょう。そのゴールドのペースにひたすらツキイチ。ツキイチするのだって結構大変ですよ。それだけの実力がないとできません。全く恥じることなんてないと思います。

富士ヒルは年1回しかないんです。一発勝負なんです。なりふり構わず「ゴールド」という結果が欲しい!ここを逃すとまた1年後。そのときに自分の身体や環境はどうなっているかわかりません。もしかしたら豪雨や未曽有の感染症なんかで大会自体が中止になるかもしれません。「カッコいい走り」や「見栄」のためにチャンスを逃すなんてできない。とにかくこの日だけは結果が欲しい!と思ってもいいと思います。

なぜかMAJORの聖秀vs海堂で、草野が「これで勝っても後味がいいとは言えないかもしれないが、こんなところで負けていいと思えるほど俺は俺の3年間に嘘はつけねぇ」、みたいなことを言ったシーンを思い出しましたw←どれくらいの人に通じるんだろう

もしある程度余裕があればローテに加わり、集団全体のペースを維持するのに一役買ってみる。そうでないならとにかく第3ウェーブの先頭集団(または速すぎると判断した選手たちの第2集団)で走る。これがゴールドを獲る確率が一番高い走り方だと思います。

仲間と一緒に自前でトレイン組んでゴールド!というのは最高に気持ちいいと思います!しかしゴールドを獲るということにこだわるのであれば、その仲間と一緒に第3ウェーブの前の方に並んだ方が確率は高いと言い切れます。その集団で一緒に走ってみてはいかがでしょう?

パワーとか機材とか

にも少しだけ触れておきます。が、正直パワーメーターにも個体差がありますし、あまり鵜呑みにしすぎるのはよくないような気もします。ある程度有名かつ長さのある峠のタイムとかの方が信憑性があるかな?と思ったり。例えばヤビツ29分切り~とか?

個人的にはパワーに関しては「FTPで5W/kg(低地)」あればゴールドいけると思います。20分なら5.2W/kgはほしい。20分5W/kgギリギリだと65分台とか66分台で逃している人が多い印象です。機材や姿勢がよければいけるかも

これはあくまで海抜0mに近い低地での話です。富士ヒル本番では標高が高いためパワーが落ちます。スタート地点で5%、ゴール地点で15%、平均では約10%落ちると思ってください。

私の場合は本番で起床時60.8kg、平均285W、63分29秒でした。パワーが高すぎるような気がしないでもない…確かに絶好調ではありましたが。精度は分からないのであくまで参考ということでお願いします。結構ダンシング多いので空力には自信ナシ!w

機材はいつものプロペルくん(2018,セカンドグレード)にボトルやらサイコンやらGoproやらつけて9kgはありましたねwウェアはサンボルトさんのセパレートワンピース。あとそこそこローテーションに参加しました。

機材とウェア。※下山後なのでインナーとタイツ着用

もっと軽くて速い機材があったり、姿勢が低くて空力がよかったり、いい感じにツキイチできたりすればもっと低いパワーでタイム出せるはずです。来年新型プロペル納車予定なので速くならないかなぁw

最後に

とにかく一番言いたかったことは、「ゴールドを目指すなら生活を自転車に捧げよ!」でした。

私が目標にしている選手も、「ゴールドは獲れる。それだけの対価を払うことができれば。」とおっしゃっていました。その対価の大きさは人によって異なるのでしょう。残念ながらセンスもあるので。私はクソ凡人なので毎月100時間乗りましたw

本気でゴールドを目指すとツラいこともあるでしょう。しかしいい大人になって何かに本気になり、アツくなる、そんなことってなかなかできないのではないかとも思います。それって本当に幸せなことで、楽しいことなんじゃないかって。もしゴールド獲れなくても、その経験はプライスレスだと思います。Twitterとかだとたくさんいるような感じがするけどそれって本当に一握りで、職場とかだとそういう何かに熱中している人ってマジで少ないよね

結果にかかわらずそんなすべての方々を本当に尊敬していますし、応援していますし、私も一緒に頑張らせていただきたい!楽しみたい!と思います!

そして頑張った自分へのご褒美で美味しいものをたくさん食べましょう!!これが最高の幸せだ!!w

Rice On !!

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