サイクリスト(スポーツ選手)と心臓病

健康

こんにちは!コーヤマです!

少し物騒なタイトルですが、ちょっと考えさせられる出来事がありましたので私なりに調べて知識として持っておこうと思いまして…。サイクリストは一般的な方と比べると心臓を酷使する生き物ですからね。

運動中の急性心疾患

というものは確率的には非常に低いものの、誰にでも起こりうるものだそうです。高齢であるほどその件数は多くなりますが、実は若い人の突然死に関していうと「運動中」の割合が非常に高いそうです(18歳以下の突然死における運動中の割合は40%ほど)。

さらに、その半数程度はもともと何らかの疾患を抱えていた方のようですが、半数は特に異常と診断されていたわけではない方だったようで、予知することが難しいとされています。

亡くなってしまうほどの重篤な症状としては、「心筋梗塞」が最も多いです。

心筋梗塞について

心筋梗塞とは、心筋に血流を送る「冠動脈」が閉塞することによって血流が途絶えることで、心筋が酸素不足の状態に陥る病気のことです。

この心筋梗塞(冠動脈の閉塞)の主な原因は動脈硬化になります。心筋梗塞は突然発症することも多いですが、一般的には狭心症から進行することが多いとされているようです。

動脈硬化によって心筋への血流が低下すると、運動後など心筋が必要とする酸素が増えるときにのみ酸素不足の状態となり、胸の痛みなどを引き起こす…というのが狭心症の一般的なパターンです。

まとめると、動脈硬化→狭心症→心筋梗塞とつながっているという解釈でよさそうです。

ただし、それは一般的に多いというだけで、狭心症の原因として大動脈弁狭窄症や肥大型心筋症というのものもあるようですので一概に言えるものではありません。しかもこれらは日常生活では結構見つかりにくかったりするのだとか。

が、動脈硬化を予防することでリスクを減らせるというということについては間違いなさそうです。

動脈硬化について

高血圧、糖尿病、高脂肪(コレステロール)血症などの生活習慣病から引き起こされる。

・血管の内側の壁にコレステロールなど(プラーク)が沈着することで血管が狭くなる。

冠動脈の血管が狭くなって苦しくなるのが狭心症、プラークが崩れて血管が一気に詰まるのが心筋梗塞。

動脈硬化を予防するには、やはり食事や運動、禁酒禁煙等で生活習慣を整え、血液サラサラの健康体を目指すというのが一番ということになりそうですね!

…いつものパターンだけど結局はそこに落ち着くんだよなぁ…。やはり人間の身体は食事・運動・睡眠の三本柱でつくられる…。

ただし、これはあくまで一般的な動脈硬化、心筋梗塞の予防であって、ある程度健康なスポーツ選手の急性心疾患の予防になるかといわれると…不足と思います。先ほどチラっとお話ししたように狭心症にはいくつか他の原因があるからですね。

狭心症について

先述しました通り動脈硬化が原因となることが多いですが、他の疾患が隠れていたなんて場合もありますし、疲労やストレスが積み重なって起こることもあるようです。と言われても判断が難しいですよね。

しかし、狭心症の症状として胸が痛くなったり圧迫感が出る発作が起こる、というものがあります。安静時でもそれが頻繁に出るようだと非常に危なく、心筋梗塞の前触れともいわれているためすぐに病院で受診した方がよいかと思われます。

…とわかってはいても病院に行くのがめんどくさかったり、まあちょっと疲れているのかな?という感じで済ませてしまうんですよね…。本当に命の危機だ!ヤバイ!と思ってやっと行動するという人が多いのではないでしょうか。

胸や背中の痛みというのは大きな病気が隠れていることも多いので、その部位だけでもちょっと心配しすぎかも?というぐらいでちょうどいいのかなと思います。

また、運動後に胸の痛みが出る労作性狭心症では、安静にしていれば数分以内に発作が治まりますが、冠動脈が痙攣を起こすタイプの冠攣縮性狭心症では症状が30分近く続くことがあるようです。運動後に比較的長時間胸が痛い等の症状がある場合はすぐに病院にかかるべきでしょう。

あと、これはサイクリストにとって大切なことなのですが、トレーニングで追い込んだ後、すぐに脚を止めてしまうのはやめましょう

思い切り追い込んで倒れるとか止まるというのは心臓にとって非常によくありません。めちゃくちゃキツいのは分かりますが、そういうときこそかる~く脚を回し続けておき、ゆっくり落ち着けていくことが身体にとって重要です。

突然動けなくなるレベルの発作が出たら

即救急車。ですがそれすらもできない場合もありますよね…。

とりあえず何か叫んで助けを呼び、すぐにAEDを用意する…というのがベストかと思います。何があるかわからないので、万全を期すなら一家に一台AEDを準備しておくべきかも。もちろん使い方も予習しておく。

一人暮らしだったり外出先だったりするとかなり厳しいですが…。私も一人暮らしですが、正直有効な対策が思いつきません。

やはり健康的な生活習慣定期的な健康診断何か違和感があったら早めに病院へ行く…などという予防の部分に力を入れるべき、というかそれぐらいしかやれることがないのかなと思います。

最後に

人間は心臓が止まると命を落とします。

気が付いた時には一発でアウトという可能性もありますので、日ごろからの意識と、何かあったときはこうする、ということを頭の片隅にでも置いておくといいのかなと改めて考えさせられました。

備えあれば憂いなし!

健康な身体で最高の自転車生活を!

Rice On !!

コメント

  1. fsr より:

    荒川サイクリングロード、東京側の障害者用トイレは
    かなりの高確率でAEDが設置されているので
    ホームにしている人は周知してくれるといいですね。
    誰かが倒れた時や非常用ランプが点灯しているとき
    土手内を一番早く動けるのは自転車なので。

    また同居人がいる方は「上級救命講習」を受けて置くと
    救急車が来るまでの心肺蘇生等で家族が助けられます。
    講習は自治体によって無料だったり有料だったりしますが
    私は外出先で救急車を呼んだ際、一度役に立ちました。

    • コーヤマ より:

      fsrさん
      荒サイってそのあたり充実しているのですね。存じ上げませんでした。
      それは確かに周知されるべきですね。情報ありがとうございます!
      心停止してしまうととにかく時間がありませんので
      すぐに心臓マッサージ、AEDでの対応をできるということは非常に大切ですよね。
      大切な家族や仲間を助けられるよう私も準備しておきたいと思う次第です。

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